父は家具職人でした。
2026.10.16
父は、家具職人でした。
子どもの頃から、
家には木があり、
工場には木を削る音があり、
木の匂いがありました。
だからなのかもしれません。
家具屋を始めて、
お客様の家から
不要になった座敷机を
引き取るようになったとき、
どうしても、
一枚板だけは捨てられませんでした。
重くて、大きくて、
今の暮らしでは使いづらい。
もういらないと言われた家具。
それでも、その木を見ていると、
「これは、本当に
終わった木なんだろうか。」
と思ってしまう。
削ってみると、
何十年も前の傷や汚れの下から、
驚くほど美しい木目が現れました。
栃。欅。楠。
花梨。ブビンガ。
今では簡単には手に入らないような木もありました。
座卓としての役割は終わっても、
木としての時間は、まだ終わっていない。
ダイニングテーブルにする。
カウンターにする。
デスクにする。
店舗やホテル、
オフィスの素材として使う。
形を変えれば、
また誰かの暮らしの中で生きていける。
気づけば、
そんな木を日本中から集めるようになり、
6年の活動で買取枚数は約2000枚になりました。
今、岐阜の倉庫には約1000枚があります。
父が家具職人だったことと、
僕が今やっていること。
昔は別々のことだと思っていました。
でも今になってみると、
どこかでずっと、つながっていたのかもしれません。
捨てないことから、始まった家具屋。
rewood
STILL HERE.
まだ、ここにある。










